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日常のトピ

たまにどヘタ漫画

虫歯の話

様々な話

 

私の人生の大半は、虫歯と共にあります。6歳の時に受けた健康診断で「6個の虫歯」が見つかってから現在に至るまで、数多くの虫歯達と過ごしてきました。その当時、「年齢と同じ数の虫歯をもつ男」として、小学校内で名を馳せていました。私の輝かしい栄光の一つです。

 

6個の虫歯が見つかった翌日、私は歯科医院を訪れました。6歳の私には、歯科医院の扉がとても重く感じられました。しかし、不安に思うことは一切ありませんでした。「僕は一人じゃない。僕には6個の虫歯がついている」と思うと、心が晴れやかになりました。持つべきものは虫歯です。

 

歯科医は突如現れた「大量の虫歯を有する6歳児」に対して、完全に気後れしていました。私は堂々とした態度で、「虫歯の治療をお願いします」と言い放ちました。歯科医は、「治療を始める前に、口内の検査をしよう」と答えました。私は、「臆したな、歯科医め」とほくそ笑みました。醜悪極まる6歳児です。

 

検査の結果、「虫歯菌の数が尋常ではない」ということがわかりました。歯科医は、様々なイラストを交えて、「虫歯とは何か」「虫歯菌とは何か」「年齢と同じ数の虫歯をもつお前は何物か」ということを、懇切丁寧に説明してくれました。私は阿呆のような表情で聞いていました。

 

どうやら私は、「一般的な人の10倍ぐらい虫歯になりやすい」ということが判明しました。その日は虫歯の治療をせずに、「正しい歯の磨き方」をみっちりと叩き込まれました。そのおかげで私は、歯磨きに相当な時間をさくようになりました。ついでに、「さけるチーズ」も上手にさけるようになりました。これも、歯科医の熱心な指導のおかげです。

 

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歯科医院に限らず、医療施設には「とてつもなく長い待ち時間」が付きものです。現在の私は、待合室に置いてある女性週刊誌などでも十分に暇をつぶせますが、小学生の頃の私には、待ち時間をつぶす手立てがほとんどありませんでした。小学生向けの絵本も用意されてはいるのですが、数冊程度であり、「歯科医院の常連」である私には、到底意味をなさないものでした。

 

小学生の私が膨大な待ち時間をどのように過ごしていたのかというと、置いてある歯の模型を見ながら、持参した白い粘度でオリジナルの模型を造って遊んだりしていました。子供心にも、「創意工夫の重要性」をしみじみと感じました。私は歯科医院で、「治療の痛みに耐える心」と「歯の模型を造る技術」を培いました。どのような場所にいても、学べることはたくさんあります。

 

一度、暇を持て余した歯科助手から、「何を造っているの?」と尋ねられたことがあります。私は、「自分の身体の一部を造っています」と答えました。歯科助手の顔には、「なんだこのガキは。わけがわかならない」という文字が浮かんでいました。この世は難しいことだらけです。無理にわかろうとする必要などありません。わからないものは、わからないままに放置して置くことが大切です。

 

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6歳から26歳の現在に至るまで、1ヶ月に1回は必ず歯科医院に行っています。今までに、200回以上は歯科医院に通っている計算になります。もはや、私にとって歯科医院は、「第2の自宅」といっても過言ではありません。私が死んだら、戒名に「歯科医院」という4文字が組み込まれるであろうことは想像に難くありません。

 

歯磨きはもちろん大事です。しかし、床を磨くことや、自分を磨くことも大事です。歯磨きばかりに気を取られずに、歯磨きと適度な距離を保ちながら、優雅な心持ちで日々の生活を送ることが大切です。レッツ、ブラッシング!

 

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