読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

日常のトピ

たまにどヘタ漫画

『持たない幸福論』 pha

 

いわゆる「真っ当」な生き方から逃げて楽になった。もっと自由に、伸び伸びと。京大卒・日本一有名な“ニート”が提唱するこれからの生き方。史上最強の脱力系幸福論。(「BOOK」データベースより)

 

phaさん自身や周囲の人達の具体例を挙げながら、「世の中の多数派ではない幸福論」をゆるやかに展開しています。「多数派の生き方が有利なことは事実だけど、多数派の生き方が唯一絶対の正解ではない。多数派の生き方に苦しんでいるのであれば、少数派の生き方にも目を向けてみてはどうか」というのが本書の幹となる主張です。

 

本書の中でも繰り返し書かれていますが、今の時代は、「今までで一番自由で良い時代」です。そんな時代に生きていながら、苦しい思いをしている人というのは、「世の中の枠組みにがんじがらめになっている人」であると言えます。

 

昔も今も、「枠に収まり続けること」に汲々としていて、「枠外にはみ出すこと」を過剰に恐れている人はたくさんいます。しかしながら、その「枠」にしても、はっきりとした姿形を持っているものではなく、ただの「共通幻想」に過ぎません。「架空の枠」をこしらえて、その枠に苦しめられているという、まさに自縄自縛の状態です。

 

これは何事についても言えることですが、特定の状態を過剰に恐れている人というのは、「その状態になったことがない人」です。いわゆる「まっとうな生き方」をしてきた人にとっては、「まっとうではない生き方」は身の毛もよだつほどの恐怖なのでしょう。しかしながら、まっとうではない生き方をしてきた人にとっては、「それが普通」なのです。このように、物事の見方や考え方というのは、「立っている場所」によって大きく異なります。

 

phaさんは、まっとうな生き方を自分の意思で捨てて、まっとうではない生き方を自分の意思で選び取った人です。phaさんのような場合、たとえどのような結果になったとしても、後悔する可能性は低いでしょう。そして、「どのような結果」になろうがなるまいが、全ての生物はいつか必ず死に絶えます。

 

「過程としての生」はそれぞれ異なりますが、「結果としての死」は誰にとっても同じです。「行き着く先」が同じであるのならば、「そこまでの行き方(生き方)」を自分なりの方法で精一杯楽しまなければ損でしょう。本書には、「行き方のサンプルケース」が多数掲載されています。それらを参考にして、自分なりの行き方を模索してみてはいかがでしょうか。

 

広告を非表示にする