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日常のトピ

たまにどヘタ漫画

『自力と他力』 五木寛之

 

俗にいう「他力本願」、人まかせの考え方とは正反対の思想が真の「他力」である。人に頼ることはできない、そして、自分の限界もはっきり見えた、そんな絶望のどん底を自覚した時に、人は「他力」の感覚に出会うのだ。二つは相反するものではなく、他力とは自力を呼びさまし育ててくれるもの、「自力の母」なのである。「仏教のこころ」の核心をつづり、今日を生き抜く指針を示した一冊。(「BOOK」データベースより)

 

本書は、「他力の真の意味が理解されていない」という思いから生まれた、「他力の指南書」です。他力という言葉を聞くと、「他力本願」という言葉を連想する人が多いですが、他力本願の本当の意味を理解している人はあまりいません。多くの人は、「他力本願=他人に頼ること」というイメージを抱いており、「他力本願思考」を忌避しています。

 

しかしながら、本来、自力と他力は密接な関係にあります。他力というのは、「自力を追求した後に顕現するもの」あり、「自力のプラスアルファ」です。そのため、自力と正面切って向き合った人だけが、他力と「謁見」することができるようになります。一所懸命に生きている人間に対して、「そよと吹く追い風」が他力なのです。

 

他力というものは、「自分ではなんの行動も起こさずに、ただ期待するだけの人」の元には絶対に降りてきません。他力の御利益にあずかる資格があるのは、「やれるだけのことをしっかりとやった人」だけです。人間というのは、「自力の向こう側にうっすらと透けて見える他力」を意識しながら、なんとか生きているのだと思います。

 

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