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日常のトピ

たまにどヘタ漫画

『十七歳だった!』 原田宗典

 

家出、バイク、エッチ、恋…。初体験が巻き起こす、恥ずかしくもおもしろい勘違いの数々。高校時代の期待と憂鬱をいきいきと描いた大爆笑エッセイ集。(「BOOK」データベースより)

 

作家の原田宗典さんによる「高校青春期」です。高校生という「身も心も収まりがつかない時期」に起こった(起こした)数々の出来事を、軽やかなユーモアでくるんで、秀逸なエッセイに仕立て上げています。「エッセイの名手」としての原田さんの魅力を堪能できる一冊です。

 

本書の中で最も印象に残ったのは、「夜を走るエッチ約一名」という題のエッセイです。このエッセイは、「自動販売機でエッチ本を購入するまでの顛末」を描いたものです。三百円の「平凡なエッチ本」を買うか、九百円の「超豪華エッチ本」を買うかで悩み苦しむ様子は、笑いなしでは読めません。「原田少年の懊悩」に共感しない男子高校生はいないでしょう。

 

男子高校生は、主に性欲によって構成されています。性欲が存在意義であるため、男子高校生から性欲をとったらなにも残りません。「性欲の穢性」を「制服の聖性」で押さえつけることによって、なんとか日々の生活を維持しているわけです。

 

男子高校生というのは、「女子高校生の制服に興奮しながらも、自身の制服に戒められている」という、非常にアンビバレントな存在であると言えます。そのような存在だからこそ、「得も言われぬ快感」に到達することができるのです。

 

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